リブ関連書の紹介

山口智美 | 2009/7/23

日本のウーマン・リブ運動に関する書籍をいくつか紹介。抜けているものもあると思うので、このリストにも加筆がはいっていくかもしれません。
(ブログ「ふぇみにすとの論考」2007年10月2日付エントリに若干加筆したもの。)リブ全体像について、リブ団体の記録、リブに関わった個人による著作をリストしています。

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『続・はじめて学ぶ ジェンダー論』の感想その2

斉藤正美 | 2009/7/20

前回のエントリーで取り上げた『続・はじめて学ぶ ジェンダー論』伊田広行著(大月書店)批判の第二回である。今回は、同書で用いられている「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」「シングル」など出てくる概念に矛盾が多いのでその点をとりあげることにする。

女性/男性問題などについては、行政などが「ジェンダーフリー」や「男女共同参画」のほうをキャッチフレーズとすることが多くなった。しかし、「男女共同参画」は基本法での定義があるが、法律で定義されておらず、裁判で争われたこともない「ジェンダーフリー」や「ジェンダー」はわかりづらい。しかも、これらは日本社会でどのような意味で運用していくか、ということが今だ議論彷彿で定まっているとはいえない。そのため、論者によっていろいろな意味が特にネットであふれ出しており、批判を含めた多様な議論が生まれている。ネット世界でも「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」の意味への関心が高いわけである。

このような社会状況を考えると、上述の「初めて学ぶ」を謳った入門書は、大変注目されるところである。私がこのような批判を行うのは、「ジェンダー」ということばが類似の用語とあわせて、いかなる意味で活用されるのがいいか、ということを考えるからである。女性/男性問題の政策につながる議論として行っているのであり、決して言説にとどまる批判ではない。

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『続・はじめて学ぶ ジェンダー論』についての感想その1(2006年4月16日)

斉藤正美 | 2009/7/20

取り上げるのは3月に刊行されたばかりの『続・はじめて学ぶジェンダー論』伊田広行著(大月書店)である。『はじめて学ぶ ジェンダー論』の続編ということだ。「ジェンダー」や「>ジェンダーフリー」「セクシュアリティ」などについてフェミニズム研究などの成果を引き継いだ書とある。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4272350218/250-3073010-1026611

大変興味深いテーマなのでしっかり読もうと思ったが、ちょっと読み進めるだけで、「スピリチュアル」「<たましい>との交流」などがやたら強調され、ジェンダー論とは無関係な言葉があちらこちらに出てくる。細木数子や江原啓之ならちょっと恥ずかしいけど、この本なら・・と女性読者が手に取る自分探し本の一種かと思ったくらいだ。

この本は、歴史的な視点を欠いているし、また「ジェンダー」「ジェンダーフリー」「フェミニズム」「フェミ」「スピリチュアル」などの概念規定が矛盾していることなど気になる点が多い。さらに、「セックス(性的行為)、性的解放について」のところへくると、急に感情があふれる語りになり多弁になる一方、他の箇所では自身の男性性や男性についての記述が少ない。

そこで、「<記述の中に表れる矛盾点に留意しつつ>、<記述に頻出する語彙や表現、記号などのパターンに着目>し、言説に潜在化されている書き手の権力性を検討する「批判的言説分析」の手法を交えながら、この本がどのような考え方や前提に立っているのかについて考えてみたい。

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